「平成26年 職員の給与等に関する報告及び勧告」 について
本日( 10月3日) 、市人事委員会(谷口委員長)は、市長及び市議会に対し、
「平成26年 職員の給与等に関する報告及び勧告」を行いました。 詳細については、添付資料のとおりです。
市長への報告・勧告(委員長から市長に報告・勧告書を手渡しました)
市議会への報告・勧告(委員長から議長に報告・勧告書を手渡しました)
以 上
問い合わせ先 人事委員会事務局 電話 042−769−9810 平成26年10月3日
相模原市発表資料
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「 平成 2 6 年 職 員 の 給 与等に 関する 報告及 び勧 告」 の 概 要
<給与勧告制度の基本的な考え方>
給与勧告制度は、職員の労働基本権制約に対する代償措置として、民間従業員等との均衡 を考慮し、社会一般の情勢に適応した適正な給与等勤務条件を確保する機能を有するもので ある。
1職員給与と民間給与の比較
(1)職種別民間給与実態調査
調査対象事業所は、企業規模50人以上、かつ、事業所規模50人以上の市内民間事業 所186事業所であり、そのうち93事業所を無作為に抽出し、実地調査を行った。
(2)職員給与と民間給与の比較結果
<月例給>
民間従業員の給与 職員の給与(行政職( 1) ) 較差
382,926円 382,065円 861円( 0. 23%)
(行政職給料表( 1) 適用職員の平均年齢 40. 8 歳、平均経験年数 18. 8 年)
<特別給(ボーナス)>
民間従業員の支給月数 職員の支給月数 差 4. 12月分 3. 95月分 0. 17月分
2給与改定の内容
(1)地域手当
較差を解消するため、支給割合9. 5%を9. 75%に引上げ
(2)期末・勤勉手当
・民間従業員の支給月数に見合うよう、年間支給月数を3. 95月分から4. 10月分に 引上げ
・引上げ分の配分等は、民間の支給状況や人事院勧告を勘案して改定
(3)実施時期
平成26年4月1日(ただし、期末・勤勉手当は平成26年12月1日)
本 年 の給 与 勧 告 のポイ ン ト
① 月 例 給 のうち地 域 手 当 の引 上 げ
職 員 給 与 が民 間 給 与 を861円 ( 0.23% ) 下 回 っているため、地 域 手 当 の引 上 げ ( 地 域 手 当 の支 給 割 合 9.5% → 9.75% ( 0.25% ) )
② 期 末 ・勤 勉 手 当 (ボーナス)の引 上 げ ( 3.95月 分 → 4.10月 分 ( 0.15月 分 ) )
平成26年10月3日 相 模 原 市 人 事 委 員 会
- 2 - 3その他給与等に関する諸課題
(1)諸手当
通勤手当、初任給調整手当、単身赴任手当及び管理職員特別勤務手当等、諸手当につ いては、人事院の勧告、本市及び他都市の状況等を考慮して改定を行うことが必要と 考える。
(2)給与構造改革等における経過措置額
任命権者においては、経過措置額の廃止に向けての検討を行う必要があると考える。
(3)給与制度の総合的な見直し
人事院で勧告がなされ、総務省の「地方公務員の給与制度の総合的見直しに関する 検討会」で議論されているところであり、本市においても、その内容や国及び他都市の 今後の動向等を注視し、本市の実情を踏まえ検討を進める必要があると考える。
4人事行政に関する報告
(1)人材の育成・活用
① 人材の育成
・ 経験や知識が豊富で責任のある職員を選任するなど職場指導員制度の見直しを 図り、職場全体で若手職員を計画的に育成していくことが必要
・ 女性職員のキャリアアップ支援など能力を発揮しやすい環境づくりが必要
・ 各局等は人材育成を図る中心的組織として、局内の人材確保や育成の充実に向けた 具体的な取組を推進していくことが重要
② 人材の活用
市の重点施策の推進のために求められる人材の育成、配置・活用が大切であること から、長期的視点に立った人事管理が必要
(2)勤務環境の整備
① 時間外勤務の縮減
管理・監督者においては職員の業務量の把握と適切な割振り、個々の職員においては 互いに協力し合いながら時間内での計画的な業務の遂行が重要
② 仕事と家庭の両立支援
仕事と育児や介護などの家庭の両立を実現するための理解を深め、市民サービスを 停滞させることなく職員の希望に応じて制度を利用できる環境づくりが必要
③ メンタルヘルス対策
良好なコミュニケーションに努め、互いに心身の不調に気づき合い、助け合うことの できる職場づくりに努めることが重要
(3)公務員を巡る諸課題
① 公務員倫理の確保
職員一人ひとりが高い志をもって、公務員としての倫理意識を高めながら、「市民 から信頼される市役所の実現」に向けて、職務に精励することを期待
② 雇用と年金の接続
引き続き国や他の地方公共団体の動向に注視していくとともに、再任用職員のモチベ ーションの維持向上や、意欲・能力のある人材を幅広い職域で最大限活用できるよう 職場環境の整備に向けた検討が重要